石油給湯器の仕組み・構造

給湯器の種類ごとに大きく異なるのは、「燃料」と「お湯の温め方」です。また、扱う燃料によって「設備」も変わってきます。

燃料とお湯の温め方

石油給湯器は文字通り石油成分を燃料としています。灯油ボイラーと呼ぶこともあり、灯油を燃焼させてお湯を沸かします。灯油の燃焼の仕組みは大きく2つに分けられていて、従来は灯油を霧状に噴き出して燃焼させる「噴霧式」でしたが、新たな燃焼方式として、内蔵されている気化器で電気ヒーターによって灯油をガス化させ燃焼させる「気化式」(ガス化タイプ)があります。気化式の方が効率的に灯油を燃焼でき、噴霧式よりも熱効率が80%以上向上しています。また、噴霧式の方が燃焼音は大きくなるので、気化式の方が静かに利用していくことができます。ただし、気化式は気化器を温めてからお湯を沸かすことになるので、予熱に3分ほど待つ必要があります。すぐに沸かすことができるのは噴霧式の方です。

お湯の温め方はさらに「直圧式」と「貯湯式」に分かれますが、その内容は次回コラムで詳しくお伝えしていきます。どちらにしても灯油を燃料にして、お湯を沸かすという仕組み自体は変わりません。ちなみに重油を利用できる灯油ボイラーもありますが、大型施設用なので、家庭用の石油給湯器で使える燃料は灯油のみに限定されます。

灯油タンクについて

灯油が無ければ石油給湯器は利用できないため、石油給湯器を設置する場合は、「灯油タンク」が必要になります。特に寒い地方では大量の灯油を使用することになりますので、大きな灯油タンクを設置する家が多いです。基本的に490Lの灯油タンクまでであれば通常のもので問題ありませんが、それ以上のサイズになると防油堤という風呂桶のような形状の大きな囲いを設置することが義務づけられています。なお、1000Lのサイズの灯油タンクまでは設置可能です。長野県のように寒冷地と呼ばれる地域や雪深い地方になると灯油の補給もなかなか困難になりますので、1000Lの灯油タンクも珍しくありません。ちなみに200L以上のサイズでは消防法により、消防署への届け出が必要です。消防法の指定数量が灯油では1000Lになっており、これ以上の灯油は許可を受けた危険物施設以外の場所で貯蔵することはできません。また、490Lのサイズの灯油タンク2つを1m離して設置する場合は、防油堤の設置は不要となります。この場合、合計1000L以下になりますので指定数量も満たしていますので問題ありません。問題があるとすると、灯油タンク2つも屋外に設置するスペースがあるのかどうかということになるでしょう。

灯油切れになった場合の注意点

灯油タンクが大きくても、夏から冬の季節の変わり目は灯油切れに注意しなければなりません。使用するお湯の量が増えるからです。灯油の量を気にせずに夏と同じように冬になって使っていて、予定よりも早く灯油切れになってしまうとその後はまったくお湯が使えなくなります。E110といった点火不良のエラーが表示されて初めて気づくということもあるのです。一般的には灯油屋と契約しており、補給してもらうのですが、慌ててガソリンスタンドに買いに走るというケースもあります。ただ、その量では確実に不十分です。とりあえず灯油屋が来るまでしのぐことになりますが、ここで注意なのは、石油給湯器はその構造上、一端灯油切れになってしまうと、灯油を入れただけではお湯を沸かせないという点です。

通常だと灯油しか流れない配管に灯油切れになって空気が入ってしまうので、石油給湯器が作動しないのです。こうなった場合、「空気抜き」または「エア抜き」といって、灯油タンクから石油給湯器までの給油配管の中の空気を抜く必要があります。オイルストレーナーという空気抜きのネジをゆるめて灯油があふれ出るようにするのですが、初心者は不安もあるので、灯油配達の人にお願いするという方法もありますし、断られた場合は業者に連絡してください。この辺りの仕組みは電気給湯器やガス給湯器とは大きく異なる点でしょう。

まとめ(石油給湯器(灯油ボイラー)の仕組み・構造について)

石油給湯器は灯油を使用しますので、灯油のコストでランニングコストも変わってきます。給湯器を石油給湯器にしようかどうか悩んでいる場合は、灯油価格はどのくらいなのか、灯油タンクをどのくらいの大きさにするのか、設置するスペースはあるのかといった点もしっかり確認しておくと良いでしょう。今後は他の給湯器とコスト面でどのくらい違うのかについてもお伝えしていきますので、そちらも併せてご確認ください。

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